全2回 5GによってもたらされるIT市場の変化とは?IT部門が押さえておくべきポイントも解説②
《連載:第2回》 IT部門が5Gのビジネス活用で押さえるべきポイント
2020年は5Gのスタートとともに、DXへの取り組みも本格化します。エンタメ分野だけでなく産業用途としても、5Gの利活用は進むと予想されています。 連載後編となる今回は、企業が実際に5Gを活用したビジネスを展開するにあたって注意すべきポイントを紹介。また、DXを推し進める立場のIT部門が果たすべき役割についても解説します。 全2回 5GによってもたらされるIT市場の変化とは?IT部門が押さえておくべきポイントも解説 《第1回》 2020年に予想される日本国内のITトレンド

5Gの特性を深く理解することがビジネス活用への第一歩

5Gで実現するのは通信速度の高速化だけではありません。5G には“低遅延”や“多接続”といった特性があるのです。5Gがこれだけ大きな注目を集めるのは、これらの特性を活かせば、従来実現が難しいとされてきたシステム開発が可能になるからです。 例えば車の自動運転やロボットによる遠隔手術。自動運転では運転支援の要となるシステムからの指示系統にミスが生じれば、事故につながりかねません。こうした瞬時の判断が要求される技術開発に、5Gの“低遅延”が力を発揮します。 また、さまざまなロボットの制御やデータ収集が必要な生産現場においては、5Gの“多接続”の特性が役立ちます。すでにネットワーク環境が構築された生産現場であっても、有線ネットワークから5Gのワイヤレスネットワークに切り替えることで、生産ラインのレイアウト変更なども容易になるでしょう。 さらに特定の企業や自治体、団体などが限定的に利用できるローカル5Gの導入も注目すべきでしょう。ローカル5Gを活用すれば、従来のWi-Fiネットワークのように5Gネットワークを構築できます。すでに申請の募集が開始されており、さまざまな企業や自治体が応募しています。 このように、5Gを実際のビジネス現場に取り入れ有効活用していくためには、5Gそのものの特性を正確に理解することが重要でしょう。この段階を踏むことで、現在自社で展開するビジネスへの活用はもちろん、新たなビジネスヒントも見えてくる可能性があります。

5Gのビジネス活用のヒントは「社会課題の解決」にある

「5Gの特性は理解できたものの、自社のビジネスに具体的に落とし込むことができない」──そのような場合は、“新規ビジネスの創出(オープンイノベーション)に役立てる”方法もあります。 参考になるのが、総務省が主催した『5G利活用アイデアコンテスト』です。ここではウェルネス(健康管理)、モビリティ(交通手段)、セキュリティーなど7項目において、社会全体または特定地域が抱える課題例が挙げられています。 ビジネスの本質は社会課題を解決すること。かつては解決が難しかった社会課題も、さまざまなテクノロジーの発展によって解決できた事例は数多くあります。5GをはじめとしたITテクノロジーも、分野の垣根を超えて課題解決に尽力してくれる存在です。 社会や地域が抱える問題を具体化することは、5Gの利活用を考えるうえで非常に重要です。自社のビジネス課題をクリアすることはもちろんですが、人々の暮らしやすさや地域の発展にも目を向け、新たなビジネスヒントを得ましょう。 これまでIT部門といえば、指示通りにシステム開発を行うのが主な役割でした。しかし今後は、“IT活用でビジネス戦略を担う重要なポジション”として期待されています。2020年以降、IT部門は社内の問題だけでなく社会課題を解決する、“新たなビジネス創出の場”になっていくでしょう。

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2020-03-24

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